数日前の静岡新聞を見て急いで応募した、沼津市の「災害ボランティアコーディネーター養成講座」
経験の浅い私にとっては、経験豊富な周囲の人々に圧倒された2日間でした。

YUKIちゃんの『JOY』という曲の歌詞に「運命は必然じゃなく偶然で出来てる」というのがあります。
今回の講師は、常葉大学の小村隆史准教授と、東京災害ボランティアネットワーク事務局長・
福田信章さん。私がこのお2人の先生のご指導を受けられたことは、幸せでした。
新聞に目を通すのを少し怠っていたのに、その時読んだから参加できた。
そして先生方にお会いできた。ありがとうございました

これまで、防災士の講習を色々受けてきましたが、県外や県内西部のことが多かったので、
今回初めて県東部の話をじっくり聞けました。
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「南海トラフ巨大地震が起きた場合、被害は関東~九州東側に及ぶ…沼津は、その一部にすぎない」
小村先生が日本地図を広げて、被害の範囲を示していらっしゃいます。
言われてみればそうですね。誰も助けに来てくれないつもりで、ひとりひとりが対策を練らなければ。

時間が経つにつれての、被災者の要望についても考えました。
2週間後、3か月後など。ベースになったのは、被災地の新聞社が出版した本です。
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「子供の体調が悪くなってきた」「不審者がいる」「仕事を探したい」…
色んな声があがります。その時々で要求は変わります。必要な物事が全く違うからです。
私がこの先東海地震に遭ったら、こういう困難に直面するんだな、解決しなきゃいけないんだな、
と心にずっしりきました。だからといって、今から準備できることとできないことがあって、
思いあぐねてしまいます。

ボランティアコーディネーターとして、発災後に新人ボランティアさんにどう説明するかという
訓練もしました。
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グループごとに発表し、それぞれ違いがあって勉強になりました。
気持ち的に気を付けることと、行動で気を付けること。このポイントを押さえるのは
どのグループも共通でしたが、福田先生のお手本では、私達の全く押さえていなかったことが
出てきたのです。
「そもそも、避難所にいる人達は、どういう人達なのか」
これを理解することの重要性。なるほど。今回の講義で特に印象に残ったことの1つでした。
避難所から1日でも早く出ていける状況になることが、前進。

2日を通して最も印象的だったのは、「ボランティアコーディネーターが向くべきは、
ボランティアではなく被災者」
ということです。来たボランティアをさばくことが仕事ではない。
被災者に寄り添えば自ずとやるべきことが見えてくる。
言われてみれば確かにそうですね。その時いちばん大変な人々をサポートするために
存在することが基本。

自分の達成感のために動いてはいけないし、ボランティアが目立ってもいけない。
それ以前にまず自分が生き延びなければ何もできない。自分の世話を自分でして、
ゆとりができた上でのボランティア活動。そう思った2日間でした。